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9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。 二ヶ月弱ですがありがとうございました。
AdminRes
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期間限定YGO小説ブログサイトをついにやっちゃったんだぜ。バク獏と亮エドで埋められておる。他のサイト様でやっちゃだめといわれてることはやっちゃだめ。そんなもんです。


基本的にくらいことがおおいけど甘いのだってある。
予定は宿主誕生日までに100枚書いてフィニッシュ!
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遅くなってすいません!コメントありがとうございましたー。
サイト閉鎖して何やってたかというとずっと友達の家に泊まってました。はるばる愛知まで。ずっと一緒にいて今日帰ってきたらもう寂しいのなんのって。大学に潜入したりもしましたよ。女子大だから、男子9割の大学に通う友達が羨ましくて羨ましくて(笑)無駄に授業受けてきました。楽しかった。やっぱり男は居たほうがいい。癒される。


ではではコメント、ありがとうございます。ワンクッションでお返事かえしますー。
誕生日おめでとうYDNS-!!!!
日付かわるとともに更新!のおかげでなんとまぁ1日は更新しませんでしたよっと。
8月は毎日更新したから許してください^p^

最後に。
というわけで2ヶ月間の短いようで長いようなサイト運営になりましたが、こんなにいっぱい小説書けてすごく楽しかったです。前サイト辞めてからずっと文章らしい文章かいてなかったので・・・。毎日「みつからない・・・みつからないよー・・・ネタ。」的な日々を送って苦悩したのがなんだか幸せでした!
今までのサイトだと「ネタできたら書く」だったけど、今回はもう「ネタがなくても書く」だったなぁ・・・。
なので、ネタがないときとあるときの小説の気に入り度はやっぱり違いますねー・。手直ししたいのもあれば結構お気に入りもあったり。
というか駆け抜けたから自分でも何書いたか把握しきれてない^p^
あとでゆっくりみます。

このサイトですが・・・どれくらい置いときましょうかねー?
一ヶ月くらいはおいとこうかなっと思ったり。
小説自体は著作権やらなんやらは放棄してないけどとくに厳しくなんか言うわけでもないので、お持ち帰りとかは自由です。(全部フリー小説っていうかんじで)
頂いたコメントのお返事なんかもしたいので(本当にありがとうございます!)ちょくちょくコメント返しには現れますが。

ばくばくは私をこの世界にもう一度引き込んだ破壊力のあるカップルなのでまだまだてぶろなどではいちゃこらさせます^^
そして今日夜9時は生誕祭えちゃしますよbb




それでは本当にありがとうございました。
暖かいおことばも通ってくださったこともとってもうれしかったです。
それではまたお会いできる日までー!!





4号サイズのホールケーキを持ちドアノブに手をかけた。暦の上では今日は9月2日。世間一般的にはただの平日だけれど、16年前の今日僕は産まれたのだ。所謂誕生日、というやつだ。
お誕生日おめでとう、と口々に言われ、覚えていてくれたのかと単純に嬉しく思った。はい!と手渡されたプレゼントは、もっと嬉しかった。今まであいつの所為で友人らしい友人が出来た事が無かったからだ。僕の為に選んでくれた、という事実がプレゼントの内容よりも重要だった。ありがとう皆、と顔を綻ばせると、やだなぁ友達じゃない!と笑われる。あいつがいた頃には考えられなかった話だ。




『あいつ、かぁ・・・』
はた、と脳裏に浮かぶ男の顔に、先刻までの幸福感が急速に萎んでいくのが知覚できる。僕の身体を勝手に乗っ取っていた悪の化身のような男だ。残虐非道で情け容赦無い、最低な奴だった。お前など僕の中から消えてしまえとどれだけ願っただろう。どれだけ居なくなってしまえと祈っただろう。
けれど、僕の中からお前の存在が消えた時、どうしようもない喪失感に囚われたのも事実だった。
世界一憎らしかった存在がいつのまにか自分の拠り所になっていたのだから、なんて事は無い。
お前の身勝手さに惹かれ、そしてその自由奔放な生き様に憧れを抱いていたのだ。絆されていたのだ。それ処かきっと、愛おしさすら募らせてしまっていたのだから性質が悪い。馬鹿みたいな話なのだ。癒えない其処此処に残る傷跡も、台無しにされた人生も、お前の所為だったというのにね。




『あーもう、やめよう。せっかくの誕生日なのに・・・。』
はぁ、と溜息を吐き、巡らせていた思考を中断させた。どんなに僕がお前を振り返ったって、もう何処にも居ない。でていけと言える相手はもう居ない。これ以上考えていたらきっと視界は滲んでいるだろう。それこそ本当にせっかくの誕生日が台無しというものだ。
ぐるぐると不穏な事ばかり考えていた所為か、自宅の扉を前にして固まりかけていた自分を叱咤する。もう止めよう。此の扉を開けて荷物を置き、両親に電話でもかけて気を紛らわせれば良い。学校であんなに祝ってもらえたのだから、今日という日はとてつもなく幸福だったのだ。明日からまた変わらぬ日常が始まる。僕は一つ大人になり、そしてお前が居ない生活をこれからは生きていく。それでいいんだ。きっとそれが一番幸せに決まっている。
きっと・・・。




『久しぶりだなァ、宿主。』





半ば投げやりになりながらがちゃり、と扉を開けると、目の前に見慣れた顔が飛び込んできた。玄関に鏡なんて置いてたっけ、それとも夢でも見ているのかな、と馬鹿みたいな事を考える。突然視界に広がった信じられない光景に思考が定まらないのだ。目を見開き消えたはずの半身をまじまじと眺めている僕に、お前はまた口を開く。
『帰ってきてやったのに随分と不躾じゃねェの。』
『う、そ・・・。』
ごとり、と音がした。余りの驚きに持っていたケーキの箱を落としていたのだ。けれどもう、そんな事に構っている余裕はない。僕の思考はただひたすらにお前に向いているのだ。ああ、なんで、どうして、お前が此処に居るの。消え去ったんじゃなかったの。なんで、なんで、どうして。幻にしてはとてもリアルで現実的な声音が僕の体に浸透していく。夢にまで見た想い人が目の前に居る。自分勝手で欲望に忠実な悪魔のような男だ。僕はどんなにこいつが消えてしまえばと、どんなに居なくなってくれたらと、思っていたのだろう。それなのに、込み上げてくる何かがもうそんな事はどうだっていいんだと脳内を甘く痺れさせる。麻薬の様に蝕んでいく。きっと床に落ちてしまったケーキは見るも無残な姿になっているだろう。僕は今最高に間抜けな顔をしているのだろう。けれど、だって、ああ、やっぱり、どうだって良かった。
『嘘かどうか、試してやろうかァ・・・?』
そういったお前のす、と広げられた腕に駆け寄る方が、先だったから。




『ばかぁ・・・!』




言いたい事は沢山あって、けれど口をついて出てきた言葉はやっぱり何時もの憎まれ口で。お前の事が嫌いだったけれど、何時の間にか、と言わなければいけない台詞も全て無くしてしまっていた。
『おま、っ、が・・・いなっ・・・!』
呼吸困難に陥るかと思える程堰を切って溢れ出す涙に邪魔されて、上手く言葉も紡げない。自分でも呆れる程何を言っているか判らない。次から次へと止め処なく溢れる涙は乾くまで時間がかかるだろう。ぎゅう、と抱きしめられる感触に、夢じゃないのだと感じる自分の心の内をどうやって伝えたらいいのだろう。
『宿主。』
耳に心地よいお前の声が、僕をまたそうやって呼ぶから、どうしたらいいか判らないんだ。




『もう何処にも行かねェ。』





痛いと感じる程に背中に回る腕の力を強められて、思わずぐしゃぐしゃの顔で微笑んだ。まさかこんなサプライズが用意されているだなんて、今日だけは神様とやらを信じてみてもいいかな、とすら思う。
他人からすれば君が居ない人生の方が何十倍も幸せに思えたって、やっぱり僕は君が居ないと、駄目みたい。




ハッピーバースディ、なんて君らしくない台詞を腕の中で感じながら、これ以上ない至福に包まれる。
僕は今世界で一番幸せ者だね。
お前が傍に居てくれるから。




『君のそういう処が駄目だと言ってるんだ!』
突然荒々しく声をあげられ、亮は辟易した。目下エドの癇癪に付き合わされている最中である。いきなり家に乗り込んできたかと思えば、最初から怒り浸透中の様子だった。何故か、と尋ねればこうだ。今日はエドのたまにしかない貴重な休みで、更に亮もオフの日だ。なのに何故訪ねてこないのかと、要するにそういう事だった。
『お前の事を考えてだな・・・』
プロとして対戦するだけでなく、毎日雑誌や撮影等スケジュール過密なエドは“たまにあるオフは寝たい”とゆっくり寝たい”と常々漏らしていた。
それを汲み取り、亮としては敢えて訪ねる等はせずにゆっくり寝かしてやろうというつもりだったのだ。
しかし、エドにはそれが不服だったらしい。
『お前は僕に会いたくなかったのか?』
眉を顰めながら不服そうにエドはそう呟いた。亮も最近知った事だが、エドはなかなかに束縛が強い。物事にあまり固執しないタイプだとばかり思っていたが、どうやらそれは上辺だけの様だ。父親を早くに亡くしたからか、甘え上手では無い割にこういった我が儘を時折発揮する。これもエドなりの甘えなのだろう、と亮も判っているからこそ強く出れない。
『まぁ、会いたく無かったといえば嘘になるが…』
言い淀み困った表情を浮かべる亮の心中は、勿論エドだって承知の上だった。会いたくない筈がない。けれどエドの休暇を優先し、気を遣っているのだ。
それでも、エドとしてはそれが不服だった。
『まどろっこしい。』
ぴしゃりと撥ね付け、エドはむすりとした顔のまま亮を見据える。亮は優しい。ヘルカイザーの異名を持ち、無表情で無愛想にみえるけれど、いつも周囲に気を配る事の出来る男だ。
けれどそれが、エドには気に入らなかった。
『会いたかったと一言いえば、許してやるってのに。』
ふん、とそっぽを向きエドはそう呟いた。
いつも自分の意見を通して生きてきたエドにとっては、亮の優しさは緩く柔らかい。もう少し強く出られた方がこちらとしてもやりやすい、とエドは思う。要するに多少の語弊はあるかもしれないが、エドとしても束縛されたいのだ。
優しく甘い、恋人に。




『そうか。』
ようやくエドの言わんとしている事を察知した亮は、少しだけ顔を綻ばせながら、エドのターコイズの瞳を覗き込む。
身長差のせいで幾分か屈み込まなければならなかったが、そんな事はもう気にもならなかった。




『会いたかった。』
『・・・最初からそう言えば良かったんだよ。』
ようやく機嫌を直したエドに、亮はもう一度口許を綻ばせる。
その顔はヘルカイザーと畏怖される男のものではなく、普通の青年の顔つきだった。

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HN:
すめ。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
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