9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。
二ヶ月弱ですがありがとうございました。
パチン、とスイッチが切れる瞬間だけは何時までたっても慣れなかった。自分の体なのに自分の体では無くなる感覚だ。パチン、と自分の意識が切り替わり、そして君に支配される。ああ、またか。今度は何をするの。そう心の中で呟いた所で表には微塵も出ないのだから、君の支配力と云ったら閉口する程だ。けれど、抵抗する気はもう起きないよ。好きに使ったらいい。この体も、心も。
『ねぇ、聞こえてる?』
僕のこの心の中の台詞だって、あげるよ。そう呟く僕の声が脳裏に響いた。ぱちりと切り替えた君の思考と僕の思考は決して混ざり合わないけれど、それでも僕は君という存在に溶け合おうと努力している。今度は何を、なんて聞いたからと云って、どうこうしようとは思わない。好きにしたらいいよ。スイッチは既に切り替わっているのだから。
後はもう、これは僕であって僕でない。
『聞こえてる。今度は邪魔すんじゃねェぞ。』
この間はお前の所為で散々な目にあったからな、と忌々しそうな声が聞こえた。ばかだなぁ。もう、僕がお前に反抗する気が無いことを知らないの?パチンパチンと切り替える度に僕は君に引き込まれているから。君が僕を支配し押し込めるとき、心地よい闇が辺りを包むから。その闇に包まれる度に君の心の奥底に触れ、君という存在を一層心に刻み込む。切り替わる瞬間だけは慣れないけれど、後は野となれ山となれ、だ。
君の闇が僕をどんどんと侵食していく。
あなただけ感じてる、なんて陳腐な台詞が支配していく。
『しないよ。お前のすきにしたらいい。』
たとえ抵抗しようとこの闇を振り払うなんて僕にはもう出来ない。それよりもこの体の奥底で、闇に恍惚と包まれていたいんだ。
君の素振りにひたすら無視を決め込んで。
それこそ、“あなただけ感じていたい”から。
【抱いて抱かれて10のお題】 :SILENT SPEECH 08:あなただけ感じてる
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いきなり床に押し倒されたせいで、頭をしたたかに打ち付ける。
痛みに眉を寄せる暇なく性急に求められて、抗議の声も唇で塞がれた。
『んんっ・・・!!』
ムードも何もあったもんじゃない。割って入った舌に口内を好き勝手暴れ回られて、息も絶え絶えだ。こういう日は前戯もそこそこで痛がる僕なんてお構いなしに繋がろうとする事も、これまでの経験で判っている。
絡めとられた舌が行き場を失い、どうすればいい、と躊躇うのも知らん振りしてお前はひたすら口内を蹂躙していく。
『っふっ…んっ!』
息があがって頭が酸欠状態の為か、くらくらしていく。キスだけでこの調子じゃ最後まで保たないかもしれない。僕の読みは対外当たり、そう思う時は必ず、最後は意識を飛ばしてしまう。
けれどどんなに否定したって、拒絶したって、結局はよがってしまうんだ。
いつも僕を焦らして焦らして反応を楽しむ余裕たっぷりの君が、今日みたいにたまに切羽詰まって求めてくるから、僕はいよいよ君に溺れていく。
『っは・・・!ちょっ・・・』
『・・・止まらねェ・・・!』
ようやく口内の蹂躙が止んだと思った刹那、抗議の言葉も押え込むその欲情に溢れた瞳が、殺し文句が、僕を射抜いていく。
求められていると知覚するだけで僕は至福に包まれるから。
もうちょっとおちついて、なんて言えないね。
性急に求められるのも意外とすきだったりするから。
【抱いて抱かれて10のお題】 :SILENT SPEECH 07:もうちょっとおちついて
結構ギャグっぽい文体にしてみたが、シモいのでワンクッション。
これ恥ずかしかったです・・・。すいません途中で終わります・・・。
これ恥ずかしかったです・・・。すいません途中で終わります・・・。
どうしてこんなに好き、なんて判らないし。
どうしてお前なの、なんてそんなの僕にだって判らないよ。
なのに、気持ちが溢れて止まらない。
ねぇ、すきだよ。すごくすきだよ。
どうしてこんなに好き、なんて知らないし。
どうしてお前なの、なんてこっちが聞きたいくらいだ。
なのに、気持ちが溢れて零れてしまいそう。
この胸の内を全て言ってしまえば、お前はどう思うんだろうね。
どうしてこんなに好き、
どうしてこんなに、
どうして、
どうして、
あああ、破裂寸前だ。
いつかお前を殺してしまいそうなくらい、すきだよ。
あああ、とてもじゃないけれど抱えきれないよ。
きっと何時か、溢れてしまうね。
きっと何時か、零れてしまうね。
重量級の愛、受け止めてくれなきゃ、殺す。
【抱いて抱かれて10のお題】 :SILENT SPEECH 05:気持ちが溢れそうなの
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プロフィール
HN:
すめ。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
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でも甘いのもあるよ。
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