9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。
二ヶ月弱ですがありがとうございました。
パチン、とスイッチが切れる瞬間だけは何時までたっても慣れなかった。自分の体なのに自分の体では無くなる感覚だ。パチン、と自分の意識が切り替わり、そして君に支配される。ああ、またか。今度は何をするの。そう心の中で呟いた所で表には微塵も出ないのだから、君の支配力と云ったら閉口する程だ。けれど、抵抗する気はもう起きないよ。好きに使ったらいい。この体も、心も。
『ねぇ、聞こえてる?』
僕のこの心の中の台詞だって、あげるよ。そう呟く僕の声が脳裏に響いた。ぱちりと切り替えた君の思考と僕の思考は決して混ざり合わないけれど、それでも僕は君という存在に溶け合おうと努力している。今度は何を、なんて聞いたからと云って、どうこうしようとは思わない。好きにしたらいいよ。スイッチは既に切り替わっているのだから。
後はもう、これは僕であって僕でない。
『聞こえてる。今度は邪魔すんじゃねェぞ。』
この間はお前の所為で散々な目にあったからな、と忌々しそうな声が聞こえた。ばかだなぁ。もう、僕がお前に反抗する気が無いことを知らないの?パチンパチンと切り替える度に僕は君に引き込まれているから。君が僕を支配し押し込めるとき、心地よい闇が辺りを包むから。その闇に包まれる度に君の心の奥底に触れ、君という存在を一層心に刻み込む。切り替わる瞬間だけは慣れないけれど、後は野となれ山となれ、だ。
君の闇が僕をどんどんと侵食していく。
あなただけ感じてる、なんて陳腐な台詞が支配していく。
『しないよ。お前のすきにしたらいい。』
たとえ抵抗しようとこの闇を振り払うなんて僕にはもう出来ない。それよりもこの体の奥底で、闇に恍惚と包まれていたいんだ。
君の素振りにひたすら無視を決め込んで。
それこそ、“あなただけ感じていたい”から。
【抱いて抱かれて10のお題】 :SILENT SPEECH 08:あなただけ感じてる
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すめ。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
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