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9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。 二ヶ月弱ですがありがとうございました。
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ス、と眼球の上を手の平で覆われる感触に、亮は反射的に眉根を寄せた。
けれど泣く子も黙る“ヘルカイザー”の通り名を持つ亮に対しこんな事をする人間等、そう多くいる筈が無い。
亮はふ、と口元だけを笑みの形に動かし、何でも無い事かの様に、悪戯の主の名を呼んだ。

『エド。』

その名をきっぱりと断言すれば、言い当てられた事に動揺したのか、ピクリと指が瞼の上で反応する。

『何で判るんだよ。驚かせようとしたのに。』

通常、この行為に伴う「誰だ」、という問い掛けを先にするものなのだが、その暇すらなしに名前を言い当てられた事に、エドは不思議そうに首を傾げた。
声で判るのならともかく、エドは一言も声を発さなかったし、勿論気取られるヘマもしなかった筈だ、と思ったからだ。

『・・・何となくお前じゃないかと。』

『何それ。・・・答えになってないし・・・。』

相変わらず瞼の上を掌で覆いながら、エドは納得がいかないとばかりに顔を顰めた。
勿論そう多くの人間がこの男に対して馴れ馴れしい態度を取れるとは最初から思って居なかった。
とは言え、瞬時に判断されてしまっては言葉に詰まる。
断言されてしまった気恥ずかしさも相俟ってか、心なしかエドの顔はほんのり朱に染まっていた。

『そうは言われても、判ってしまったのだから仕方が無いだろう。』

『僕以外にも天上院吹雪、丸藤翔、それから十代辺りもやりそうだけど。』

『まぁな。しかしそれでもやはりお前だと思ったのだが・・・』

『・・・亮・・・?』

『雰囲気で判る、という事なのだろうか。よく判らないが・・・。』

『そ、そっか・・・。』

もし周囲に誰か居たのならば2人の間を点描画や花が飛んでいるように思えたかもしれない。
初々しい反応に少女マンガか!と突っ込みを入れたくなったかもしれない。
けれど生憎と此処には2人、亮とエドしか居なかった。当の2人しか居なかったのだ。
ああどうか、末永くお幸せに!
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すめ。
年齢:
38
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
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