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9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。 二ヶ月弱ですがありがとうございました。
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『姉上サマァ・・・』
ねっとりと耳に絡み付く声で私を呼ぶ闇に嫌悪の表情を向けた。貴方は楽しんでいるのだ。愉悦の空気を纏いながら。私が必死になって弟を助けだそうとしている事を。
それすら、ただの娯楽に過ぎないと感じているのだ。
『私は貴方の姉になった覚えなどないわ。』
ぴしゃりと撥ね付け蔑みの目線を送っても、返ってくるのは飄々とした台詞だけ。
『手厳しいねェ。』
くく、と喉元で笑いながら歪む顔に、思わず眉根を顰める。神経を逆撫でする男だ、と思った。私の反応を逐一楽しんでいる。
圧倒的な闇の支配力と重圧を持ってして、なお実の弟を抑えこんでいるという起爆力。
其の圧力に必死で耐える私を、遥か遠くから嘲笑っているのだ。
『貴方を殺す為なら何だってします。』
けれどその重圧に押し潰されそうな自分を必死で奮い立たせながら強く強く睨みつける。まるで目を逸したら負けてしまうと思っているかの様に見つめ続けるのだけれど、目の前の男はそれすら愉快そうに笑うだけだ。
『いいねェその目。ゾクゾクする・・・。』
ニヤけた笑みにぞくりと背筋をはい回る嫌悪感を払拭したくて、かたくなに逸らさずにいた目線をついにふと逸らしてしまえば、馬鹿にしたような笑い声だけが耳に劈いた。
まるで闘う前から負けが確定しているかのようだ。悔しさに思わず緩みかける涙腺を叱咤し、踵を返す。




『マリクを取り戻します。必ず。』




そう言って、後は何も聞こえないようにと貴方の元を離れた。
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HN:
すめ。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
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