9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。
二ヶ月弱ですがありがとうございました。
この首筋に噛み付かれ、腕をきつく縛り上げられ、
痛みに歪む顔に、蔑みの視線を送られたい。
被虐思考の愚かな自分の欲望をどうか叶えて欲しいのだ。
際限なく沸き上がり続ける願望はけれど、全てぶつける事無く朽ちていく。
『お前もそう思うでしょ。』
触れる事の出来ないお前にそう囁いた。鏡越しに見るお前の顔は何時もより心なしか頼りない。鏡一枚隔てた向こう側でお前は何を思うのだろうか。
『ねェ、触ってよ。』
酷くされたいという願いは緩慢な自殺願望だったのかもしれないが、お前に殺されたいと思うのならそれは他殺願望なのだ。お前と僕は同じでは無い別個の人間なのである。そう思うからこそ僕は鏡の中のお前に語り続ける。
『何時もみたいに。』
つつ、と鏡の表面をなぞってみると、当然のことながら無機物のするするとした感触だけが指に残った。お前はもっと熱っぽくて、そして生きていると感じる事が出来た。人間では無いと言われ、けれど触り心地だけは間違いなく人間だったお前は、此処にはもう居ない。
鏡に映る自分自身の虚像にお前の幻影を見ているだけに過ぎないのだから。
『泣かないでよ。』
自虐的に笑って呟いた声は、鏡の中のお前に向かってなのか、自分自身に対してだったのか。
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プロフィール
HN:
すめ。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
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でも甘いのもあるよ。
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