9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。
二ヶ月弱ですがありがとうございました。
聴こえなくてもいいから、ちゃんと聴いて。
聴こえたフリでいいから、こっちを向いて。
たかが愛の歌だと言って、馬鹿にしないで。
LOVE SONG
喉元を通り過ぎていく息はひゅうひゅうと虚しく空を切るだけだ。
言葉を紡ぐより先に舌が乾いてひりひりと物悲しい感情だけが舞い上がる。
埃っぽい部屋の片隅で君の残骸を抱きしめて、愛を囁くなんて馬鹿げていると、
もし君が此処に居たら揶揄する様に笑うのだろうか。
それでも、それでも良いから帰ってきてよ、と、幻の君に強く乞うた。
懇願する愛情のはけ口を歌にして捻り出してしまいたいけれど、
もう声が出ない上に君も居なかった。
泡になって消えていった人魚の気持ちが今なら少し判るよ。
喉の奥で弾けて消える、愛の歌は、
歌えないんじゃ無いんだ。
聴こえないだけ。
言葉にならないだけ。
涙も流れない、乾いた身体で、乾いた喉の奥底で、君を想う歌を歌う。
聴こえなくてもいいから、ちゃんと聴いて。
聴こえたフリでいいから、僕を見て。
擦り切れた愛の歌をそれでも必死で紡ぐから。
置いていかないで。
【ラヴカップルに10のお題】 :ユグドラシル 02:LOVE SONG
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プロフィール
HN:
すめ。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
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