忍者ブログ
9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。 二ヶ月弱ですがありがとうございました。
AdminRes
<< 03  2025/04  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30    05 >>
[66] [65] [64] [63] [61] [60] [58] [57] [56] [54] [52
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。





もう目覚めないで。他の誰も見ないで。僕だけのものになった君を心の中に閉じ込めて蓋をしたいから。
それでいいのかと問われたら僕は笑顔で答えるだろう。
願っても無いと。




闇の意思は消えたから安心してねと言われて、咄嗟に作った偽りの笑みは上出来だった。まるで君が僕の真似をしていたみたいに僕は僕の真似をした。とても上手く笑えていた、と褒めてくれる人なんていないから自画自賛しておく。君が居たらきっと、“困ったご主人様だなァ”なんて揶揄する様に褒めてくれたのだろうけれど。
『・・・馬鹿な宿主だ』
ぽつり、と落とした声は勿論僕のものだったけれど、君に囁かれているかのような錯覚を起こす。それも当然だ。闇の意思は消えた、なんて言われたところでそもそも馬鹿げた話なのだから。君は消えていないよ。邪悪な意思がそんなに簡単に消え去る筈無いじゃないか、と告げたくなる心を叱咤して、乾いた笑みを貼り付けただけなんだ。君は消えていない。消える筈無いんだ。




『僕の中で眠っているだけだよね。』




だってそうでしょう。永遠の宿主に決めた、なんて勝手な事を言っておいて、それで消えてしまうなんて有り得ない話だ。君は僕の中で眠り続けているだけなんだ。眠っている君は大人しくて、そして心の拠所みたいな不思議な存在感を放ち続ける。君の声が聴けないのは至極残念だけれど、どうか眠ったままで居てほしい。もう目覚めないで。勝手に何処かに行かないで。そうすれば君は僕だけのものだから。
永遠に僕の眠れる王子様でいてくれる筈だから。



心の中に閉じ込めて、僕から逃げられなくするんだ。
それでいいのかと問われたら僕は笑顔で答えるだろう。
願っても無い、と。
PR
コメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Messege
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Secret (チェックを入れると管理人だけに表示できます)
トラックバック
この記事にトラックバックする:
Raining    HOME    手の平の上で踊れ

Powered by Ninja Blog    photo by P*SWEET    icon by Egg*Station    template by Temp* factory

忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
フリーエリア
bannner.jpg


最新コメント
プロフィール
HN:
すめ。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析