9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。
二ヶ月弱ですがありがとうございました。
もう目覚めないで。他の誰も見ないで。僕だけのものになった君を心の中に閉じ込めて蓋をしたいから。
それでいいのかと問われたら僕は笑顔で答えるだろう。
願っても無いと。
闇の意思は消えたから安心してねと言われて、咄嗟に作った偽りの笑みは上出来だった。まるで君が僕の真似をしていたみたいに僕は僕の真似をした。とても上手く笑えていた、と褒めてくれる人なんていないから自画自賛しておく。君が居たらきっと、“困ったご主人様だなァ”なんて揶揄する様に褒めてくれたのだろうけれど。
『・・・馬鹿な宿主だ』
ぽつり、と落とした声は勿論僕のものだったけれど、君に囁かれているかのような錯覚を起こす。それも当然だ。闇の意思は消えた、なんて言われたところでそもそも馬鹿げた話なのだから。君は消えていないよ。邪悪な意思がそんなに簡単に消え去る筈無いじゃないか、と告げたくなる心を叱咤して、乾いた笑みを貼り付けただけなんだ。君は消えていない。消える筈無いんだ。
『僕の中で眠っているだけだよね。』
だってそうでしょう。永遠の宿主に決めた、なんて勝手な事を言っておいて、それで消えてしまうなんて有り得ない話だ。君は僕の中で眠り続けているだけなんだ。眠っている君は大人しくて、そして心の拠所みたいな不思議な存在感を放ち続ける。君の声が聴けないのは至極残念だけれど、どうか眠ったままで居てほしい。もう目覚めないで。勝手に何処かに行かないで。そうすれば君は僕だけのものだから。
永遠に僕の眠れる王子様でいてくれる筈だから。
心の中に閉じ込めて、僕から逃げられなくするんだ。
それでいいのかと問われたら僕は笑顔で答えるだろう。
願っても無い、と。
PR
コメントする
カレンダー
カテゴリー
最新コメント
最新記事
(12/31)
(09/05)
(09/02)
(09/02)
(08/31)
プロフィール
HN:
すめ。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析