9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。
二ヶ月弱ですがありがとうございました。
僕は君の事を何一つ知らない。
名前すら知らない。
だから何と呼んでいいのか判らない。
君とかお前とか、そういう呼びかけでしか君を振り向かせられないんだ。
背中に向かってねぇ、お前、と呼べば此方を向いてくれるけれど、後に残るのは空しさだけ。
『何か用かよ。』
くるりと向き直した君に、僕はふるふると首を横に振った。
何でもない、の意思表示だ。
変な宿主だな、と訝しそうな顔をした後、またお前は彼方を向いてしまった。
お前は何時も前を見ている。前だけを見つめているんだ。
僕がその背中だけを見ているなんて、知らないだろう。
呼ばないと振り向かない。
呼び名すら知らない。
そんな僕が声を張り上げて呼んだとしても、お前には意味の無い行為なのだろう。
けれど僕にとってその背は失いたくない、失えないものなのだ。
呼び名すら知らない。
遠い背中。
遠い存在。
それでも、お前が居なくなったら、僕はきっと壊れる。
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プロフィール
HN:
すめ。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
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でも甘いのもあるよ。
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