9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。
二ヶ月弱ですがありがとうございました。
『だーれだ?』
テナーに近いやや高めの声の主は彼の両目をその手で塞ぐ。
幼少時誰もが少なくとも一度はやったであろう筈の遊び、物当てゲーム、尤も今此処には彼ら2人しかいないのだが。
窈窕とした雰囲気がその幼い遊戯と相まって白く白く何か、何処か映える。
『何がしてぇんだ。』
突然の行動に少々の事では驚かない彼すらも、驚愕。
『だってお前、僕の名前呼んでくれないんだもん。』
宿主、と少々癖の或る呼び名が定着しているのか、不思議な事に名前で呼ぶという項目は含まずして傾向。
意図しているのかいないのか、それは関与すべき問題では無くてもうどうでもいいのだけれど。
『僕の名前が解らない訳じゃ無いんでしょ。』
後ろ、上、頭上か上下か嗚呼何だかそれすら曖昧だ。
防がれた視界はもう何も映していない。ハイリスク、ハイリターン。
意味の無い情景賛歌、美化して思えるのは『宿主サマ』の、脳裏に浮かぶ微笑。
呼んで欲しいと素直に云うよりも憎らしく幼くてけれど冴えたやり方。
人為的な闇は寧ろ彼にも好都合。
気が向いたら、向くまで、さて何時になるのやら。
指の感触を瞼に感じて何処までも境界線が見えない、現象。
嗚呼それすらもうどうでも良くて。
冴えたやり方。宿主サマ、の。苦肉の策と云うべきであろうか。
耐久レースはこの体勢のまま、さぁ開始の合図は、手の甲に落とす唇で。
『気が向いたら』
さて、何時になるのやら。
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プロフィール
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すめ。
年齢:
38
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
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でも甘いのもあるよ。
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