9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。
二ヶ月弱ですがありがとうございました。
たいしたことないけどちょっとだけアングラなのでワンクッション。
誰も知らない秘密の部屋で、僕は夜毎落ちていく。
『宿主。』
甘い甘い甘やかし。
髪の毛をさらさらと梳かれて、ゆるゆると動かされる腰つき。ああ、僕は君に溶かされていく。
こんなにも優しいだなんて、反則だ。
『ん、あっ…』
口を出る声は自分のものとは思わない程に上摺り、そして意思とは無関係に断続的に鳴り響く。だらしなく弛緩した口許からつ、と唾液が零れてしまう事すらもう、止められない。
君は、といえば、そんな非道徳的な僕を満足そうに見下ろして、うっすらと汗ばんだ額にかかる髪の毛を払う。気怠そうな、でも満足気な表情で見下ろす君の、その顔がすきだなぁ。優しくないのにとても優しい顔をしているから、僕を錯覚させるんだ。こんな顔を知っているのはきっと僕だけだ、という陳腐な独占欲が君以上に僕を支配していく。優しい情事そのものも嫌いじゃないけれど、それ以上に精神がこの上ない至福を感じ、浸食していく。
掠める舌先が、触れる指先が、君をこれ以上ないぐらいに僕の身体に刻み込む、所有の証。
僕は君の所有物、だなんてロマンチックで憧れる、なんてね。
『っあ、ああ!』
がくん、と衝動を感じて震える身体が、君の白濁を余す処なく受け止めて、びくびくと痙攣すれば、
『っ…!』
息を潜めて快感に耐えるその一瞬の表情に、改めて支配されていくんだ。
この非生産的な行為がなくちゃ僕はもう生きられない。
それこそが君の狙いなんだろう、なんて、そこには愛がないのだろうけれど。
『宿主』
、と、それでも君がそう呼んでくれるなら。
誰も知らない秘密の想いすら惨めだと嘲笑されても、いいよ。
PR
コメントする
カレンダー
カテゴリー
最新コメント
最新記事
(12/31)
(09/05)
(09/02)
(09/02)
(08/31)
プロフィール
HN:
すめ。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析