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9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。 二ヶ月弱ですがありがとうございました。
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身を焦がす程の甘い誘惑に負けてしまうのだ。
こっちの水は甘いと手招きする君に誘われて、盲目な程に一途に。



ブラウンシュガー




『宿主』
甘い甘い声音に戸惑いを隠せない。
掌を返したように急速に変化した君の態度に、僕はただひたすらに狼狽するだけ。これは罠だと警告する声が頭の中に鳴り響いたけれど、それ以上に鳴り止まない甘ったるい誘惑が僕の心を蝕んでいく。
君はやけに優しい声で僕を呼び、両の手で僕の頬をそっと覆った。
『俺様はお前の味方だぜ。』
白々しい、と吐き捨てるつもりの唇を掠め取られ、揶揄する台詞も全て引っ込んでしまう。ちゅ、と啄まれ、食む様に吸われて、顔に熱が集中するのを感じた。僕の中で戸惑いが堰を切って溢れ出す。嘘を吐くな、と吐き捨てるつもりの唇はとっくの昔に塞がれていた。
止めてよ、そんな風に装わないでよ、と頭の中でガンガンと鳴り響く拒絶の言葉もやはり、飲み込まれている。
甘い誘惑に。




『ほ、んとに…?』
代わりに口をついて出る言葉は弱々しく、君を信用したいと訴えているようなものだった。
そんな事は有り得ないと知りながら、何処かで僕は期待しているのだ。戸惑いながらもその甘い顔と声に騙され、儚い願望に苛まれる。
縋りついた先が僕の終焉を告げるとしても、逆らえない。




『俺様の一番大事な宿主に誓って。』
甘い台詞、甘い誘惑。甘い顔、甘い声。
掌の温度に、溶かされる。
甘い話だと揶揄する自分は打ち負かされ、その唇を再度受け入れた。
口付けに蕩かされ、僕の思考回路はバラバラに崩れ落ちる。
不自然な程の、甘さに。




身を焦がす程の甘い誘惑に、やはり負けてしまうのだ。
こっちの水は甘いと手招きする君に誘われて。




盲目な程に、一途に。
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HN:
すめ。
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
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