9/2の宿主様の誕生日をもちましてバク獏100枚書けたのでサイト閉鎖しました。
二ヶ月弱ですがありがとうございました。
話が話なので、ワンクッション。
DVです。宿主がドMです。どっちも最低です。ちょっとアングラです。
それでも良いならどうぞ。
DVです。宿主がドMです。どっちも最低です。ちょっとアングラです。
それでも良いならどうぞ。
ガッ、と壁にぶつかる鈍い音が部屋中にこだまする。
鬱血した腹部はズキリズキリと痛む。容赦の無い奴だ。せめてもの情けなのか、顔には一切傷を付けられない事だけが唯一の救いだった。ばれるのを恐れているのだろうか、なんてそんな事はどうだっていいんだけれど。ばれるのを恐れるのは、僕も同じだ。まさかもう一人の自分に暴行されている、だなんてちっぽけな自尊心ですら許さないもの。だから誰にも言えないんだ。これは僕とお前だけの秘密。別に痛めつけられる事に憤りは感じないけれど、ただ、自分でもよく判らないけれど、ばれては欲しくないだけ。
『内出血してるよ。お前のせいで。』
ほらこんなに痣になって、と何でもない事のように演技した。痛がると喜ぶから、逃げると追いかけるから。
だから僕は、生意気な御主人様を振る舞う。
君は僕を痛めつけているけれど、立場は何時だって僕の方が上だね。そう気丈に振る舞うほうが君のお気に召すらしいから。
『ああ、悪かった。』
ニィ、と笑ったかと思うと、鬱血してる部分をべろりと舐めあげられた。ぞくぞくとした何かが背中を這い上がるけれど顔には出さないよう努力する。ちっとも悪びれていないその顔がムカつくけれど、生温い舌の感触は嫌いではない。
その証拠に立ち上がりかける、自分自身。
『変態だなァ宿主様。』
ヒャハハ、と独特のトーンで笑われて、ますます熱を帯びる中心に、布の上からではあるけれど指が這う。お前の言う通りだ。生温い舌の感触のせいなのか、それとも違う別の何かか。それすら判らなくなる程に僕の性癖は狂わされている、お前に。
『お前程じゃない。』
しかし認めるのは癪だった。小さな反抗を込めて睨みつければ、瞬間驚いた顔をして、けれど次いで、今まで以上に凶悪な笑みを浮かべたと思った途端、力の限り中心を握り込まれる。
『っ…!』
余りの痛さに脳が危険信号を送る。ビリビリ、と身体中を電気が駆け抜けた。何と言う痛みだろう。急所を握り込まれている事が情けなくて、泣きそうになるけれど、それこそプライドが許さない。
激痛に身を捩り、耐えていると、さらに畳み掛けるようにお前が口を開いた。
『お前が誰にも言わないのはプライドのせいじゃない。』
『っ、なっ、』
『…教えてやろうかァ?』
心底おかしそうな顔で僕を見つめる。揶揄するような響きに、最後の抵抗とばかりに睨みつけてやれば、勝ち誇った顔で蔑まれた。
『言いたくないんだろ?痛みに感じるなんて自分でも認めたくないだろうがなァ。』
ふ、と耳元で囁く悪魔の一言に耳を疑う。
『そんなことっ…』
無い、と言おうとした途端身体が、動きを止める。まるで僕の言葉を否定したいかのような絶妙なタイミングに戸惑うと、畳み掛けるお前の台詞が、僕を絶望へと導いていく。
『痛いからっておったててんじゃねェよ、変態。』
は、と気付いてみれば僕自身は相変わらず萎える事もなく主張を続けていた。余りの痛さに萎えたとばかり思っていたそこは相変わらずドクドクと脈打つ。まるでもっともっととねだるかの様な鼓動に、ああ、これは確かに誰にも言えない、と僕は自分の性癖を、理解した。
僕が君に痛めつけられている事を誰にも言えない理由は、プライドでも何でもなかったんだ。
こんな事、他の誰にも言えやしない。
ああ、僕は変態なんだ。
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プロフィール
HN:
すめ。
年齢:
38
性別:
女性
誕生日:
1987/05/02
自己紹介:
Coccoだいすき愛してる。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
と思ってるぐらい頭沸いてる。でも書く小説は全くそんなことはなく、たいがい甘くない。
でも甘いのもあるよ。
ほぼバク獏でたまに他。みたいな感じ。
ばくばくは結婚して第三子おめでたくらいいってる。
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